バーチャルオフィスを契約しようと思ったとき、バーチャルオフィス事業者のページを開いてあなたは思ったはずです。
バーチャルオフィスのサービスって細かくいろいろあるし、各社で紹介の仕方がまちまちで分かり難いし、把握しし難い・・・と。
そこで、この記事ではバーチャルオフィスの提供事業者を横断して、バーチャルオフィスにはどんなサービスがあるのかを一挙に分かるようにしました。
まずはバーチャルオフィスにどんなサービスが有るのかを把握して、その上でバーチャルオフィス各社がどんなサービスを提供しているのかを見れば、バッチリ理解出来るはずです。
バーチャルオフィスを探すなら、まず先に見ておくべきページに仕上げました。
是非最後までお付き合いください。
>>>東京のバーチャルオフィスのおすすめ10選!全30社を徹底比較!
バーチャルオフィスで提供されるサービス一覧
まずは、バーチャルオフィスのサービスとして提供されるサービスに、どのようなものがあるのかリスト化して各サービスを簡単に説明しました。
各サービス名はリンクになっていて、詳細の解説はそのリンクの先(次章)で確認することが出来ます。
サービス名称 | サービス内容 |
---|---|
住所の貸し出し | ウェブサイトや名刺に記載できる住所を貸し出す |
法人登記 | 貸し出した住所で法人登記を行なう |
私書箱(郵便物受付) | 貸し出した住所に届いた郵便物を受領する |
郵便物到着通知 | 郵便物が届いた際、その旨を通知する |
郵便物転送 | 届いた郵便物を登録先に転送する |
郵便物の訪問受け取り | 届いた郵便物をバーチャルオフィスに訪問し引き取る |
スポット転送 | 届いた郵便物をスポットで転送する |
海外郵便物転送 | 届いた郵便物を海外に転送する |
電話番号の貸し出し | 貸し出した住所に対応した電話番号を貸し出す (固定、IP電話など複数の選択肢) |
電話転送 | かかってきた電話を任意の電話に転送する |
電話応答(秘書サービス) | かかってきた電話に応答して取り次ぎする |
FAX番号の貸し出し | FAX用の電話番号を貸し出す |
FAX転送 | FAXに着信した内容をPDF等で指定先へ転送する |
貸し会議室の利用(他拠点含む) | 貸し会議室を会員価格で貸し出す(他拠点含む) |
ワークスペースの利用(他拠点含む) | ワークスペースを会員向けに貸し出す(他拠点含む) |
社名版(表札)の提示 | 社名版を受け付けなどに提示する |
有人の受付レセプション | 受付レセプションで有人対応を行なう |
起業・開業・登記サポート | 法人登記や口座開設などの起業サポートを行なう |
バーチャルオフィスで提供されているサービスは、ほぼこれらのサービスに集約されます。
バーチャルオフィスのサービス内容を詳細解説
それでは、前段で説明したバーチャルオフィスの各サービスについて、一つずつ詳細に説明します。
住所の貸し出し
バーチャルオフィスにおけるサービスの中核となるのが、この”住所の貸し出し”です。
貸し出された住所は会社や個人の住所としてウェブサイトや名刺、ポスターなどの掲示物に記載することが出来ます。(Googleマップ等への掲載可否は各事業者に確認を)
都内の一等地のビルの住所を借りるとしても、月1万円~2万円で借りる事ができます。
都内主要駅の住所であれば、270円~3,000円程度で借りる事ができます。
一等地のビルであれば、信用度の高い会社として感じられることがおおくなるので、信頼性を高く見せる場合は一等地のビルの住所を使うと良いですね。
ただし、その分価格は高くなります。
一方で、自分サイズで起業をしようとしている個人事業主や法人や、ネットと使ったビジネスの場合は、あまりそういった側面にこだわる必要もありません。
法人登記
貸し出された住所に法人として登記することができるサービスです。
ほとんどのバーチャルオフィス事業者で貸し出された住所に法人登記は出来ますが、プランによって法人登記が出来ない場合があります。
法人の登記を行なう方や今後行なう予定の方は、契約に注意しておく必要があります。
私書箱(郵便物受付)
貸し出された住所に届いた郵便物(含む宅配)を受領するサービスです。
登記している法人であれば、取引先からの請求や税務署唐の通知など、各種の郵便が届きます。
ECサイトであれば、返品された商品が届くこともありますが、それらを滞りなく受け取るのがこのサービスです。
多くは住所の貸し出しサービスとセットになっていて基本サービスとして提供されますが、一部格安のプランやECサイト専用のプランなどにおいては郵便
郵便物到着通知
貸し出されている住所で郵便物(含む宅配)が届いた場合に、指定された連絡先へ通知が行なわれるサービスです。
郵便物が到着する度に連絡が届くので、柔軟な対応ができます。
またバーチャルオフィス事業者の中には、中には郵便物が到着した際に「写真付」で到着通知をしてくれるので、中身がどういったものかを推測して次の対応に繋げやすいといった利点があります。
>>>写真付の郵便物到着通知が990円で利用可能なレゾナンス
郵便物転送
貸し出されている住所に届いた郵便物(含む宅配)を、一定の周期で指定された場所に転送するサービスです。
バーチャルオフィスの事業者により、随時・週一回、月一回といった周期で転送されます。
多くの場合、郵便物の転送周期でプランが分かれていたり、オプションとしての価格が変わることがほとんどです。
転送1回につき数百円の手数料が発生する事業者もあれば、無料で転送してくれる事業者もあります。
また、転送時の郵送料もすべて実費の事業者やプランもあれば、一定の大きさまではプランに含むなど事業者によって対応はまちまちです。
郵便物の訪問受け取り
貸し出されている住所に届いた郵便物(含む宅配)を、契約者自らが訪問し引き取る事が出来るサービスです。
このサービスを活用する事で、郵便転送の頻度が月1回でも重要な書類が届いた場合は、自ら取りに行くという運用も出来ます。
その場合は”郵便物到着報告”のサービスが付帯している事業者やプランだと相性が良いですね。
無料で付帯している場合もありますが、有料のオプション扱いになっている事業者もあります。
スポット転送
貸し出されている住所に届いた郵便物(含む宅配)を、定期的な転送とは別に、必要なタイミングで転送を行なうサービスです。
気軽に受け取りにいけない場所にバーチャルオフィスが所在している場合に重宝するのが、スポット転送です。
毎週1回の転送は必要無いけど、たまに急ぎで欲しい状況が想定されるなら、使えれば便利なサービス。
1回当たりの手数料と実費分の郵送料が必要になる場合がほとんどです。
海外郵便物転送
貸し出されている住所に届いた郵便物(含む宅配)を、海外に転送出来るサービスです。
一部ハイエンドのバーチャルオフィスの事業者が対応しています。
海外法人が日本でテストマーケティングをするためのオフィスを作るとか、日本法人進出の準備のためのオフィスを作ると行った場合など、本国に郵便物を転送する必要がある場合などに活用出来ます。
電話番号の貸し出し
貸し出されている住所の電話として使用出来る、電話番号を貸し出すサービスです。
番号が固定電話番号なのか、050等のIP電話番号なのかはバーチャルオフィスの事業者によって異なります。
特に専用の固定電話番号が使えると、貸し出された住所が完全にオフィスとして機能するようになります。
例えば、東京の渋谷の住所でバーチャルオフィスを借りたとして、東京(03)の固定電話番号を使えれば、第三者からみれば、完全にそこにオフィスが存在するように感じられる、という事です。
尚、バーチャルオフィスにおいては電話番号を貸しだしただけでは、あなたはそこで電話を受けることは出来ないので、次に紹介する電話転送や電話応答(秘書サービス)とセットになっています。
電話転送
貸しだした電話番号に着信した電話を、任意の電話番号に転送するサービスです。
多くの場合プランやオプションによって、電話番号の貸し出し+転送電話の要不要を選択できます。
電話転送時の通話料は、バーチャルオフィス契約者負担になる事が多いようです。
電話応答(秘書サービス)
貸しだした電話番号に着信した電話を、オペレータにて応対するサービスです。
応対後は伝言を承ってそれらがメールで通知されるサービスや、内線転送の体で任意の電話番号に転送するサービスなどがあります。
※提供事業者によってサービスの詳細内容は異なります。
多くの場合プランやオプションによって、電話番号の貸し出し+転送応対の要不要を選択できます。
FAX番号の貸し出し
電話番号と同じ要領で、FAX番号を貸し出すサービスです。
貸し出しのみでは提供されず、FAX転送とセットで提供されます。
FAX転送
FAX転送と謳っていますが、電話転送のように着信しているものが直接転送されてくるわけでは有りません。
転送されてくるのはFAX内容のPDFです。
FAXのやり取りが生じるビジネスの場合には、有り難いサービスですね。
貸し会議室の利用(他拠点含む)
契約者が契約の範囲内で利用出来る、会議室を借りる事の出来るサービスです。
東京都内に複数拠点を持っているバーチャルオフィスの事業者であれば、どこか一箇所で契約していれば都内全箇所の貸し会議室が利用可能になるなど、多くの場合は契約しているバーチャルオフィス事業者のスケールメリットを享受できます。
また、全国展開しているバーチャルオフィス事業者の場合は、全国で貸し会議室の確保が出来たりもします。
1箇所に複数及び複数タイプの会議室や、セミナールームを備えたバーチャルオフィス事業者もあるので、利用方法を考慮しておくと後々とても便利に使用出来ます。
尚、利用においては多くの場合有料です。
>>>都内44拠点+全国拠点の会議室が利用可能なバーチャルオフィス<<<
ワークスペースの利用(他拠点含む)
バーチャルオフィスの事業者の中には、バーチャルオフィス契約を行う事によってワークスペースの利用ができるサービスを提供しています。
多くの場合、レンタルオフィスやシェアオフィスも運営している事業者で、そのスケールを活かしてバーチャルオフィス契約者にも一定の範囲内で開放しています。
規模の大きい事業者である事がほとんどなので、都内や全国に飛び回ってビジネスをする方などはとても重宝するでしょう。
料金体系はバーチャルオフィス事業者によってまちまちです。
社名版(表札)の提示
主に来客対応時に有効な”社名版(表札)”の掲示。
オフィスの入り口に入居企業として社名版が掲示されていると、来客した人からここにその会社が存在するという事を認知してもらうことが出来ます。
来客が想定されたり、来客時の信用度を上げたい場合には活用出来るサービスです。
多くの場合有料オプションです。
有人の受付レセプション
受付のレセプションが有人対応しているサービスです。
受付が大企業のそれと同じ様に、有人で対応してくれます。
契約者毎のサービスではありません。
有人対応をしているバーチャルオフィス事業者、拠点であればサービスが提供されます。
起業・開業・登記サポート
バーチャルオフィスの事業者によっては、バーチャルオフィスのサービスと親和性の高い各種のサポートを提供している場合があります。
起業にまつわる不明点の相談を行なっていたり、自治体の支援を取り付けるサポートを行なっていたり、法人の設立サポートを行なっていたりと、各社が様々なサポートサービスを行なっています。
提供されているサポートは各社様々です。
無料で提供されているものも有れば、有料のものもあるので、詳細はバーチャルオフィス事業者にて確認しましょう。
>>>助成金を始め様々な起業支援サービスのあるバーチャルオフィス<<<
バーチャルオフィスの事業者によって提供サービスには違いがある
バーチャルオフィスにどんなサービスがあるのかは、これでお分かり頂けたかと思います。
しかし、これらのサービスを各バーチャルオフィス事業者が、均一に提供しているわけではありません。
たとえば、GMOオフィスサポートでは電話関係のサービスは一切提供していなかったり、郵便物到着通知のサービスを提供している事業者もあまり多くは無かったり。
郵便物を取りに訪問できないバーチャルオフィス事業者もあります。
このようにバーチャルオフィス事業者が提供しているサービスはまちまちだし、価格も全く異なります。
そうした事実をふまえて、バーチャルオフィス事業者を検討してゆくと、分かりやすいはずです。
電話転送や電話応対・秘書サービスは代替が可能
バーチャルオフィス事業者によって電話転送や電話応対(秘書サービス)が提供されていますが、電話に関してはバーチャルオフィスの付帯サービスを使用しなくても、別のサービスで代替することが可能です。
- 電話番号の貸し出し
- 電話転送
- 電話応対(秘書サービス)
これらのサービスはバーチャルオフィスとは全く関係の無い会社もサービスを行なっています。
バーチャルオフィスの契約と電話関連の契約を別にして考えれば、敢えてバーチャルオフィスの契約に含める必要もない、と捉えることも出来ます。
バーチャルオフィスと一括契約して手早く済ませるのも良いし、サービスの内容を更に吟味して理想に近い電話対応環境を構築してもいい。
また、スマホにIP電話アプリを入れれば、1ヶ月数百円で050から始める電話番号を使う事が出来ます。
固定電話番号では有りませんが、昨今働き方は様々なので固定電話の番号にこだわる必要も無いように、著者は感じています。
バーチャルオフィスのサービスで最も大切なのは住所と郵便転送
以上のことから、バーチャルオフィスで最も大切なのは、貸し出される住所とその住所に届く郵便物(含む宅配)を円滑に処理する事の出来る郵便転送や受け取り方法だという事が分かります。
なぜなら、これらは代替のサービスが存在せず、バーチャルオフィスの事業者のサービスの品質が直接影響するからです。
会社の信用を重視する方は
住所の場所は入居しているビルはどれか?
という点をまずは重視すると良いですね。
バーチャルオフィスから貸し出された住所に法人登記するし、取引先からも郵便で請求などがバンバン送られてくる事が想定されるなら、
- 郵便物到着通知
- 郵便物転送
- 郵便物の訪問受け取り
- スポット転送
といったサービスを重視してバーチャルオフィス事業者やプランを選びましょう。
なお、バーチャルオフィスで貸し出される住所に登記もしないし、郵便物も届くことはないのであれば、あまり神経質になる必要は有りません。
ただ、ビジネスは継続しそして発展させて行くもの。
今後の発展性を考慮したバーチャルオフィス事業者と契約しておくと、間違いはありません。
>>>990円でも必要なサービスが高次元でバランスしているバーチャルオフィス<<<
まとめ
バーチャルオフィスにはどんなサービスがあるのか?について詳しく解説しました。
バーチャルオフィス事業者の提供するサービスがどういったものなのか、まずはしっかりと理解できましたよね。
あなたにぴったりのバーチャルオフィスを選ぶために、バーチャルオフィスのサービスを理解することは最初の一歩と言えるので、必要な時にはこの記事にもどって何度もご確認頂ければと思います。
>>>これから起業する人に最もおすすめできるバーチャルオフィス<<<